キャンドルを作るとき、香りの処方と同じくらい重要なのが、ワックスの選択と芯の設計です。「Bougies Mousse」を作り始めたとき、最初の6か月は燃焼テストだけに費やしました。香りが良くても、燃え方が悪ければ意味がありません。

大豆ワックスを選ぶ理由

パラフィンワックスは石油由来で、燃焼時に黒い煤が出やすい性質があります。大豆ワックスは植物由来で、燃焼温度が低く、煤が出にくい。また、香料との親和性が高く、同じ量の香料でも大豆ワックスの方が香りが均一に広がります。「Bougies Mousse」に使用しているのは、フランス産の大豆ワックスです。輸入品より割高ですが、品質の安定性が高い。

芯の素材と太さ

芯の素材は、燃焼速度と炎の大きさに直接影響します。「Bougies Mousse」では、コットン芯と木芯の両方を試した結果、木芯を採用しました。木芯は燃焼時に小さなパチパチという音がして、暖炉のような雰囲気があります。太さは容器の直径に合わせて選ぶ必要があり、太すぎると炎が大きくなりすぎ、細すぎるとトンネリング(中心だけが溶ける現象)が起きます。

香料の比率と燃焼の関係

大豆ワックスに混ぜられる香料の最大比率は、一般的にワックス重量の10-12%です。これを超えると、余分な香料が燃焼時に分離して、炎が不安定になります。「Bougies Mousse」の香料比率は8%に設定しています。これは最大値より低いですが、燃焼の安定性と香りの広がりのバランスが最も良いと判断しました。

最初の燃焼が重要な理由

キャンドルの最初の燃焼は、その後の燃え方を決めます。最初に点火したとき、ワックスの表面全体が溶けるまで(通常2-3時間)燃やし続けることが重要です。途中で消すと、溶けた部分だけが固まり、次回以降もその範囲しか溶けなくなります(トンネリング)。「Bougies Mousse」の説明書には、この点を必ず記載しています。

「Bougies Mousse」の燃焼時間は約45時間です。正しく使えば、一本で約15回の点火が楽しめます。今季のコレクションはオンラインショップでご覧いただけます。